新しいマシンにGodotのAndroidビルド環境を構築しようとした際の作業メモ。

公式ドキュメント

Android用にエクスポート
https://docs.godotengine.org/ja/4.x/tutorials/export/exporting_for_android.html

OpenJDK 17のインストール

以下のURLからJDK17をダウンロード。今回はWindows環境なのでWindows 17.0.11+9の.msi(インストーラー版)をダウンロードしてインストールしました。

https://adoptium.net/temurin/releases/?variant=openjdk17

※JDKと間違えてJREをインストールしてビルドできなかったのも注意。

※以前にJDKのバージョンによって、MetaQuestへのビルドがうまくいかなかった気もするので思い出したら追記する。

Android SDKをダウンロード

まずAndroid Studioをダウンロードして、SDK ManagerをつかってAndroidSDKをインストールします。

Android Studioのダウンロードはこちらから。

Android Studio 4.1以降
https://developer.android.com/studio?hl=ja

この記事を書いている時点でAndroid StudioはIguanaでした。インストールしたらAndroid Studioを起動、ただしそのままではSDK Managerを開けないので何でもよいのでNew Projectで適当なEmpty Activityのプロジェクト(HelloAndroidStudio)を作成しました。

プロジェクトを開いたら、右上の歯車のボタンからSDK Manager…を選びます。

SDK Managerを開いたらLanguage & Frameworks>Android SDKを選択、公式ドキュメントで指定されたバージョンのSDKやCMake、NDKなどをインストールします。

  • Android SDK Platform 33
  • Android SDK Platform-Tools バージョン 30.0.5以降
  • Android SDK Build-Tools version 33.0.2
  • Android SDK Command-lineTools(最新版)
  • CMake バージョン 3.10.2.4988404 (※最新盤の3.22.1でも大丈夫でした)
  • NDK version r23c(23.2.8568313) (※最新版の27.0.11718014でも大丈夫でした)

最初のAndroid SDK Platform33はSDK Platformsのタブにあるので、Android13(Tiramis)-API Level33のものをチェックしてインストール。それ以外は隣のSDK Toolsのタブから探してチェックしてインストール。

Buind-Toolsはバージョン33.0.2が指定されているけど、簡易表示だと選択できないので右下のShow Package Detailsをチェックすると細かなバージョンを選択できるようになります。

※NDKとかCMakeのバージョンを適当に入れてしまったけど、公式のバージョンに合わせたほうがいいかな、、?

SDK ManagerのUIからではなく、コマンドラインツールインストール後にsdkmanagerコマンドでセットアップする方法もある。その場合は以下のようなコマンドを実行する。

sdkmanager –sdk_root= “platform-tools” “build-tools;33.0.2” “platforms;android-33” “cmdline-tools;latest” “cmake;3.10.2.4988404” “ndk;23.2.8568313”

※今回はWindows環境だったのでAndroid StudioのSDK ManagerのUIからインストールを行った。

※上記のやり方はLinux環境ではディストリビューションのAndroid SDKが古い事が多いので利用しない方が良さそうなことが公式ドキュメントには書かれていた。

デバッグキーストアを作成する

既にAndroid Studioで他のアプリを作っていたりする場合は作成済みのキーストアが存在する場合があります。(Linux/maxOSでは~/.androidディレクトリ、WindowsではC:\Users\[user]\.androidディレクトリ)

SDK Managerを使用するためにAndroid Studioで新規プロジェクトを作った段階でデバッグキーストアは作成されているはずです。

もしデバッグキーストア(debug.keystore)が見つからない場合は以下のkeytoolコマンドで作成します。

keytool -keyalg RSA -genkeypair -alias androiddebugkey -keypass android -keystore debug.keystore -storepass android -dname “CN=Android Debug,O=Android,C=US” -validity 9999 -deststoretype pkcs12

Godotで設定する

Godotを起動してプロジェクトを開き、「エディター」>「エディタ設定」をを開きます。

次に左のツリーをスクロールさせて「エスクポート」>「Android」のセクションを選択。

この画面で3つのパス設定を行います。

  • Java SDK Path (インストーラーで入れたので僕の場合は “C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-17.0.11.9-hotspot“でした)
  • Android SDK Path (例:Windowsでは“C:\Users\[user name]\AppData\Local\Android\Sdk“、macOSでは“/Users/$USER/Library/Android/sdk/“)
  • デバッグキーストア(debug.keystore)パス(例:Windowsでは%HOMEPATH%\.android、macOSでは“/Users/$USER/.android“)

上記の設定が終わればAndroidエクスポートできるようになります。